大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

あなたの知らない世界にようこそ

霧の狐道62

そして、5時間目、俺はようやく画期的な考えを思い付いたのだ。

“ そうだ!!!!!”

 キツネと言えば、お稲荷さんだ。
お稲荷さんに頼めば良いのだ。
お稲荷さんは、キツネのボスだから何とかしてくれるだろう。
 この町には、川を越えた山手に山住神社があって、その脇社にお稲荷さんが一つある。
あのお稲荷さんに頼もう。
少々干乾びてボロボロの脇社だけど、効力はある筈だ。

“ えっと・・・・、そうだ・・・・!”

 頼みごとをするのだから、何か、お供えがいるな・・・。
手ぶらでは、お願いを聞いてくれないだろうし・・・・。
 キツネに付き物と言えば、お揚げだな。
ちょうどいい、冷蔵庫にお揚げが半分残っている。
それに、かあちゃんが、今日、スーパーでお揚げを買って来るって言ってたし・・・。
でも、スーパーで買って来たお揚げを取り上げたら、かあちゃん激怒するなぁ・・・。
やっぱ、半分の方かな・・・・。

“ でも、半分じゃ、ちょっと、少ないかなぁ・・・?”

 お願いが、半分だけOKじゃ困るけど・・・・。
まあ、ボロボロの脇社だから、お供えもあんまり無いだろうし、半分だけでも結構喜んで貰えるような気もするし・・・。
う~ん、そうだな・・・、半分で妥協して貰おう。

“ もう、急ぎだから、半分だ!!”




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