大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

あなたの知らない世界にようこそ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日々の恐怖 8月30日 東京都板橋区(2)

日々の恐怖 8月30日 東京都板橋区(2) ところが、その部屋で寝起きしている佐藤さんだけは、老婆の幽霊を見ない。 親父と鈴木さんが、 「 佐藤、変なもの見たことないか?」 というと、佐藤さんは、 “ きょとん・・・・??” とするばかり。 それで、引…

日々の恐怖 8月27日 東京都板橋区(1)

日々の恐怖 8月27日 東京都板橋区(1) 親父から聞いた話である。 親父が大学3~4年の間、男3人で小さくて古い一軒家を借りて住んでいた。 と言っても、家賃をちゃんと払ってるのは親父と鈴木さんだけだった。 もう一人の佐藤さんはあまりにも貧乏なので…

日々の恐怖 8月24日 古民家(3)

日々の恐怖 8月24日 古民家(3) こんな偶然があるのかって驚いたが、全く同じ家にAさんも住んでいた。 そしてAさんもその声を聞いて、Aさんは一人っ子だったから怖くて怖くて、泣いて両親に頼んで引っ越したそうだ。 お互いにもうすぐ40歳になろうか…

日々の恐怖 8月22日 古民家(2)

日々の恐怖 8月22日 古民家(2) ある日、思い切って姉に聞いてみた。 「 パパとママ、もしかして仲が悪いの? 離婚とかしないよね・・・・?」 すると姉も夜中の喧嘩に気付いてたらしくて、同じように心を痛めていた。 それで思い切ってふたりして母に…

日々の恐怖 8月19日 古民家(1)

日々の恐怖 8月19日 古民家(1) 私の父親は2年毎に転勤のある仕事で、両親と姉、弟の5人で、姉が高校受験を迎えるまで引っ越しは続いた。 大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、一度だけ回りが田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような古民家…

日々の恐怖 8月16日 海の家 (7)

日々の恐怖 8月16日 海の家 (7) 姉は小さい頃は言わなかったが、人魂を目の前30cmで見たと、俺が大学生になってから白状した。 小屋の外にある便所に行ったとき、やたらと外が明るいなと思っていたら、目の前にバスケットボールぐらいある人魂が飛んで…

日々の恐怖 8月13日 海の家 (6)

日々の恐怖 8月13日 海の家 (6) 母曰く、 「 あの頃、うちは貧乏だったから、アレも哀れに思ったんだろう。」 ただ、骸骨だけは、 「 いかんヤツ。」 だと母は認識していた。 「 アレは、海で死んで、遺体が発見されてないヤツなんだと思う。」 骸骨は…

しづめばこ 8月10日 P564

しづめばこ 8月10日 P564 、大峰正楓の小説書庫で再開しました。 小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。 下記のリンクに入ってください。 小説“しづめばこ” 大峰正楓の小説書庫です。 大峰正楓小説書庫 童話・恐怖小説・写真…

日々の恐怖 8月9日 海の家 (5)

日々の恐怖 8月9日 海の家 (5) 父親を無理矢理起こして、3人で窓からそっと覗くと、月明かりの中、骸骨が浜を歩いていた。 やたらと大きな骸骨で、表面にフジツボらしきものがびっしりついていて気持ち悪い。 それが酔っぱらいのように、フラフラと浜を…

日々の恐怖 8月7日 海の家(4)

日々の恐怖 8月7日 海の家(4) 姉と俺で小雨の中、波打ち際で遊んでいたら、全身も見たことがある。 磯でなにかを拾っている人影が見えて、俺が、 「 あれ・・・・?」 と声を出したら、 「 ゴブゴブ・・・・・。」 言いながら海へ向かっていって消えた…

日々の恐怖 8月5日 海の家 (3)

日々の恐怖 8月5日 海の家 (3) 雨の日は海の家は休みなのだが、母が町役場に出かけ、俺と姉は留守番した日のことだ。 けっこうな暴風雨で、昼間なのに真っ暗だったのを覚えている。 俺と姉は、映りが悪い14型のカラーテレビを見ていたのだが、突然、停電…

日々の恐怖 8月2日 海の家 (2)

日々の恐怖 8月2日 海の家 (2) この海の家で、俺と姉は不思議なものをよく見た。 夜、誰もいなくなった浜でよく火の玉を見た。 母親は、 「 イカ釣り漁船の照明だ!」 と言っていたが、絶対に違う。 沖の方に火の玉がヒョコヒョコ流れて、やがて上空に向…

日々の恐怖 8月1日 海の家(1)

日々の恐怖 8月1日 海の家(1) 昭和50年代後半、俺が小学2年になったばかりの頃だった。 うちの親父が友人の借金の保証人になって、友人が飛んだから、我が家は家も土地も全て奪われ、一家全員宿無しになってしまった。 父は高速道路建設で7月から8月の2…