大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 9月11日 一万円分(4)

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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 移転のお知らせ

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日々の恐怖 7月19日 一万円分(3)

日々の恐怖 7月19日 一万円分(3) Kちゃんの家は母子家庭で、生まれた時からお父さんはいなかったそうだ。 お母さんは夜の仕事をしているらしく、時々知らない男の人を家に連れてくるらしい。 そんな時はKちゃんとSちゃんは押し入れに入り、男の人が…

日々の恐怖 7月5日 一万円分(2)

日々の恐怖 7月5日 一万円分(2) 二学期に入ると隠れて文通するようになった。 一冊のノートを使って一日一回、交互に手紙を書く。 小五の男子なんてバカが服来て歩いているようなものだから、俺はノートに随分くだら ないことを書いた。 ハマっている漫…

日々の恐怖 6月29日 一万円分(1)

日々の恐怖 6月29日 一万円分(1) 小学校のころに体験した話をする。 小五に進級した春、クラスメイトのKちゃんと同じ図書委員になった。 Kちゃんは本好きな子で、休み時間はいつも何かを読んでいる。 週に一度、Kちゃんと放課後の図書室で作業する…

日々の恐怖 6月14日 ガノンドロフ(4)

日々の恐怖 6月14日 ガノンドロフ(4) 高校を卒業してからは実家を出て、東京、大阪、名古屋と都市部に住んでいた。 成人式の時に帰省して、些細なことで父親と喧嘩して以来、実家には戻っていなかった。 去年、結婚したからと久しぶりに帰省した。 当時…

日々の恐怖 6月1日 ガノンドロフ(3)

日々の恐怖 6月1日 ガノンドロフ(3) 聞けば夢の中で父親はリビングにいて、玄関のチャイムが鳴るので玄関へ向かうと玄関の擦りガラスに赤いジャンパーが見えたらしい。 そのジャンパーはいつも新聞の集金のおばちゃんが着ていたものだ。 玄関を開けるとお…

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖を再開します

大峰正楓です。 再開したいと思います。 また、よろしくお願いします。

 日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2)

日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2) 小学5年の夏休み、部活を終えて帰宅すると、父親にビールのお使いを頼まれたので千 円札を握りしめて個人商店へと向かい、6缶パックと500ml2本を買ったあと、チョコバットも 買った。 おこづかい制ではなかったの…

日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1)

日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1) 父親は定年になるまで、小さな工場の副主任をやっていた。豆腐工場なので出勤するのは夜中9時ごろ、帰ってくるのは午前中だった。さも当たり前のように"豆腐工場なので"と書いたが、たぶん朝にスーパーに並ぶ豆腐の…

日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11)

日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11) 食事中も、「 おっさんの家が、どうのこうの・・・。」とか、「 金持ちのおっさんに気に入られた。」「 今度おっさんから、バイオリン習う約束した。」とか、訳の分からないことを繰り返し、見かねた父親がMに…

日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10)

日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10) 家に戻ったMがすぐに、父親にSがおかしくなったことを言うと、父親は車で飛び出して行き、数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。「 嘘やろ……?」俺は言葉を失った。「 俺も最初は嘘やとおもた。俺を怖がらせ…

日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9)

日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9) MはSに連れられて空き家に入ったが何にもなかった。ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛けられているくらいの何てことない空き家だった。「 何もないやん!」と呆れるMに対し…

日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8)

日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8) Sは雨の降る中一人、あの山に出掛けた。さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道を歩いていた。それらしい家も見つからず、飽きてきて帰宅するために山を降りる…

日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7)

日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7) そこでMがとうとう泣きだして、「 俺君は関係ない。Kも直接は関係ないけど、僕が話したから知ってる。」とだけ言うと、後は泣いて何も話さなかった。 俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すよう…

日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6)

日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6) しばらく沈黙のやりとりが続いた後、そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。「 見ただけで、何で俺たちと分かるんや?俺たちの顔まで見たんか?俺ら一人一人の名前も分かるんか?」教師らは誰も…

日々の恐怖 1月22日 ガキの頃の話 (5)

日々の恐怖 1月22日 ガキの頃の話 (5) 帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り、俺とKはブランコに腰をかけた。「 Mがチクったんやろ?」最初に口を切ったのはKだった。「 何でや?自分も一緒に居て、Sにお菓子買って貰って食べた…

日々の恐怖 1月13日 ガキの頃の話 (4)

日々の恐怖 1月13日 ガキの頃の話 (4) 風邪の割には中々登校してこないSを、俺もKも心配して何度もMに、「 Sの風邪、大丈夫か?」と尋ねても、「 Sは熱と言ってもそんなに高熱じゃないし、咳も出よらん。元気にしとるけど、体にブツブツが出来て、それ…

日々の恐怖 1月4日 ガキの頃の話 (3)

日々の恐怖 1月4日 ガキの頃の話 (3)そんな俺らを気にも止めずSは、「 あのおっさんが賽銭置きに来よったん辞めたんやろ。あいつ、俺が盗みよるの見たから置きにくるん辞めたんやわ。」Sによると最後の賽銭に有り付いた日、その日は五百円玉と十円玉が…

日々の恐怖 12月26日 ガキの頃の話 (2)

日々の恐怖 12月26日 ガキの頃の話 (2) ただ毎日賽銭にありつけたわけじゃない。最初に書いた通り寂れた神社だ。寧ろ賽銭がある方が謎なくらい。それでも、毎日通えば2週間に1回くらいのペースで数百円の賽銭を見付けることが出来たし、運が良ければ千…

日々の恐怖 12月17日 ガキの頃の話 (1)

日々の恐怖 12月17日 ガキの頃の話 (1) もう40年近く前、ガキの頃の話。田舎の悪ガキだった俺は、大人から立ち寄ることを禁止されていたある場所に、秘密基地と称して学校帰りに遊びに行くのが日課だった。 何故、禁止かと言うとそこは町内では知らな…

日々の恐怖 12月14日 コンビニの災難 (3)

日々の恐怖 12月14日 コンビニの災難 (3) しかし奇妙なことに、捨てられた時間帯にいたはずの店員や当日いたという客も含め、誰もゴミを持ってきた人間を目撃していないというのである。ゴミ箱に投棄する音などの気配すら無い。監視カメラには入店し…

日々の恐怖 12月5日 コンビニの災難 (2)

日々の恐怖 12月5日 コンビニの災難 (2)するとアッサリ犯人は判明した。近所にある幼稚園に勤める年配の男性事務員さんだったそうで、供述によると、” 園で管理していた園児の短パンが不要になったため、コンビニに捨てただけ。”という迷惑きわまりな…

日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1)

日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1) 取引先のコンビニで店員さんから聞いた、数年前の話です。大抵の場合、今のコンビニはゴミ箱を店内に設置している。これは家庭で出た未分別のゴミを投棄されたり、収集車に回収してもらえなかったゴミ袋をゴミ…

日々の恐怖 11月16日 国有鉄道宿舎(3)

日々の恐怖 11月16日 国有鉄道宿舎(3) とりあえず何とかなってるからいいか、と思っていたのも束の間、ある日、夜8時過ぎに電話がかかって来た。障子の向こうから、とうに亡くなったはずの自身の祖母から語りかけがあった、という電話だった。今現在…

日々の恐怖 11月10日 国有鉄道宿舎(2)

日々の恐怖 11月10日 国有鉄道宿舎(2) 日は山に沈もうとしている。私は、” 一見してのどかでいい街だなぁ・・・。転校してこの街に来たら、どんな毎日だったかなぁ・・・。”と考えながら、玄関を出て通りまで歩いて自販機のジュースを買って戻ると、…

日々の恐怖 11月2日 国有鉄道宿舎(1)

日々の恐怖 11月2日 国有鉄道宿舎(1) かつての国有鉄道には宿舎があった。アパートみたいなところから一軒家のようなものまで様々で、家族が住んでいる、管理局のある街とは離れたところへ転勤命令が出た場合、単身で赴任先の街に行く事がしばしばあっ…

日々の恐怖 10月25日 足(2)

日々の恐怖 10月25日 足(2) もう一度自分の置かれている状況を思い出す。個室に、ひとり。顔を上げてもそこには誰の姿も見えない。それなのに、足がある。 体は金縛りのように動かなかった。俺はその姿の見えない存在に言いようのない恐怖を感じてい…

日々の恐怖 10月19日 足(1)

日々の恐怖 10月19日 足(1) ある日、俺は友人と2人で飲みに行く約束をした。 その日は予約を取っていたので、待ち合わせの時間の少し前に店に到着した。 用意された個室に案内され、俺は席についた。 部屋には、まだ誰もいなかった。 畳敷きの個室で…

日々の恐怖 10月14日 IPad(2)

日々の恐怖 10月14日 IPad(2) 姉は赤ちゃんを膝に乗せなおし、「 はい、おじいちゃんって言ってごらんー!」と赤ちゃんにIPadを向ける。 赤ちゃんはその日一番長々と、「 うあうあー!きゃきゃー!!あーい~、きゃきゃ~!」とIPadの画面を叩きなが…