大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

あなたの知らない世界にようこそ

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日々の恐怖 3月31日 ICU

日々の恐怖 3月31日 ICU 看護士のHさんの話です。 ICUで勤務していた時のことです。 夜勤で真夜中、ようやく一段落して一緒に夜勤をしている看護士とベットが見える位置にある休憩室に入り、お茶を飲んだ。 少しだけライトを暗くして、あたりは心…

日々の恐怖 3月30日 蕎麦屋

日々の恐怖 3月30日 蕎麦屋 私は大昔から蕎麦が大好きです。 彼方此方にある蕎麦の名店の食べ歩きもしたことがあります。 それで、家から車飛ばして10分ぐらいの所に、『安い、だからあまり文句言うな』な感じの蕎麦屋がありました。 そこがある日、『…

日々の恐怖 3月29日 山の主

日々の恐怖 3月29日 山の主 知り合いHの家に伝わる先祖の話です。 彼の先祖に、羽振りの良い男衆がいたのだという。 猟師でもないのに、どうやってか大きな猪を獲って帰る。 ろくに植物の名前も知らぬくせに、山菜を好きなだけ手に入れてくる。 沢に入れ…

日々の恐怖 3月28日 山小屋

日々の恐怖 3月28日 山小屋 不思議な話を聞いた。 だが、怖い話ではなかった。 それは今から8年ほど前のことだ。 Kさんというディレクターが、冬山の撮影をするため山に登ることになった。 スタッフは、ディレクターのKさん、カメラマンのMさん、録音…

日々の恐怖 3月27日 枕返し

日々の恐怖 3月27日 枕返し 知人のTが、幼稚園生の時に体験した話です。 Tが幼稚園生のとき、林間学校に参加した。 場所は、静岡県内の「○○少年自然の家」というところだった。 当日は様々なレクリエーションを体験し、夕暮れ時には皆でカレーを作って食…

日々の恐怖 3月26日 インディアン人形

日々の恐怖 3月26日 インディアン人形 今から30年ぐらい前の話である。 当時は、およげ!たいやきくんと言う歌が流行っていた。 街を歩いていても、どこかからその音楽が流れていた。 ちょうどその頃、私は叔父の家に行ったことがある。 叔父はまだ三十代…

日々の恐怖 3月25日 邂逅

日々の恐怖 3月25日 邂逅 Sさんは若くして結婚したが、夫との折り合いが悪くなり、娘のN子ちゃんが生まれてまもなく離婚した。 負けん気の強かったSさんは、母子家庭でも娘だけは立派に育てたいと強く願い懸命に働いたという。 昼間、少しでもN子ちゃ…

日々の恐怖 3月24日 コンテナ

日々の恐怖 3月24日 コンテナ 今から13、4年も前、関西にいた頃、港湾のコンテナ荷降ろしのバイトに行っていた時期がある。 荷降ろしは文字通り、コンテナに収められた荷を降ろすことで、コンテナ自体の積み下ろしや、降ろされた荷を倉庫に収める過程…

日々の恐怖 3月23日 棺桶

日々の恐怖 3月23日 棺桶 Sさんの祖父の体験談です。 Sさんの祖父は長崎県佐世保市近郊の出で、祖父の父は棺桶職人を生業としていました。 昔は土葬なので、亡くなった人は焼かれずに四肢を折り曲げた状態で棺桶に入れられ、地中に埋葬されていました。…

日々の恐怖 3月22日 音

日々の恐怖 3月22日 音 私の友人K君の同郷S君の体験談です。 S君は、 「 信じてくれるかどうかは、分からないですけど・・・。」 と前置きしてから話し出した。 S君はラグビーが上手で、そちらの推薦枠で山梨県内の大学に入学し、日々練習に励んでい…

日々の恐怖 3月21日 奈落

日々の恐怖 3月21日 奈落 「 今までも一度も考えたことないんだけど・・・。」 Mさんは去年飛び降り自殺を図ったという。 「 もう面倒くさくて・・・・。」 当時Mさんは結婚をしていたが、それ以外に恋愛中の男が一人、セフレが一人いたという。 「 誰…

日々の恐怖 3月20日 七日間戦争

日々の恐怖 3月20日 七日間戦争 Kさんは1983年夏生まれ、出身は新潟。 一時期は子供向け映画監督を目指していたが、今は中小企業のシステム管理に従事している。 「 はしかみたいなもんですよ、撮れるわけがない。」 大好きな夏の終わりに異変は起こった…

日々の恐怖 3月19日 インターフォン

日々の恐怖 3月19日 インターフォン 朝方、夜行で帰り昼過ぎまでうとうとしていたが、目を覚ますと外はすっかり様変わりしていた。 今日は関東一円では珍しい大雪である。 旅先、仕事先、学校、いろんな出先があってそこから帰りつく。 家に入って玄関の…

日々の恐怖 3月18日 研修医

日々の恐怖 3月18日 研修医 これは研修医時代、しかも働き始めの4月です。(日付まで覚えています) おりしも世間はお花見+新歓シーズン真っただ中、浮かれすぎてべろんべろんになって、救急車でご来院いただく酔っ払いで、深夜も大忙しでした。 ちなみに…

日々の恐怖 3月17日 フロント

日々の恐怖 3月17日 フロント 初めに言ってしまうが、俺はホテルで働いている。 人手が足りない時なんかは15時間労働したりするが、楽しくて仕方がない。 Aとはよく行き着けの食堂で飯を食う。 何が有った、最近どうだ、良く会う割には話題は多い。 俺…

日々の恐怖 3月16日 ホーム

日々の恐怖 3月16日 ホーム この話を聞いたとき、真っ先に思い出したのは小さい頃読んだ“世界の謎と不思議”なるものを集めた本である。 その中の一つにこんな話があった。 あるサラリーマンがタクシーに乗っていたところ、前方を走る車が見る見るうちに白…

日々の恐怖 3月15日 女学生

日々の恐怖 3月15日 女学生 女学生 景気がいまよりも随分といい時代で、その頃勤めていた板金工場の仕事がいつも夜遅くまであり、帰りはいつも夜中近くだった。 まだ下宿の一人住まいだったので、空になった弁当箱をぶら下げて、暗い田舎道を歩いて帰った…

日々の恐怖 3月14日 憑坐 祟り

日々の恐怖 3月14日 憑坐 祟り “憑坐” うちの昭和7年生まれのばあさんの、さらにばあさんが子どもの頃のことだから、明治か江戸時代頃かもしれない話が伝わっている。 そのばあさんが12歳ぐらいのときに神隠しにあった。 当時は里子に出されたり人買い…

日々の恐怖 3月13日 70年代の頃の話 昭和50年頃の話

日々の恐怖 3月13日 70年代の頃の話 昭和50年頃の話 70年代の頃の話 学生運動のあった時代というので、70年代の頃の話だろうか。 N君は極めて真面目な学生で、学内をヘルメット姿の学生たちがヤクザまがいに闊歩しているのを避けながら、こつこ…