大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

あなたの知らない世界にようこそ

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日々の恐怖 4月27日 ワイの話(8)

日々の恐怖 4月27日 ワイの話(8) それで、ワイが大人になってから、たまたま路肩で怪しい姓名判断士を見かけた時の話だ。 正直、ワイは姓名判断なんて胡散臭いと思いながら、冗談半分にからかうような気持ちで、 「 近々、子供が産まれるので・・・・…

日々の恐怖 4月25日 ワイの話(7)

日々の恐怖 4月25日 ワイの話(7) ワイが小学生になったくらいの時に、マッマのお腹が大きくなった。 赤ちゃんがいるとマッマに教えられ、よく妹と二人でマッマのお腹に話しかけていたのを覚えている。 妹は何度教えても、赤ちゃんを舌ったらずな感じで…

日々の恐怖 4月22日 ワイの話(6)

日々の恐怖 4月22日 ワイの話(6) 妹は小さい時、舌ったらずな話し方だった。 何度教えても『ヘリコプター』を『へこぷたー!』と言ったりしていた。 ある日、家で妹と遊んでいると急に妹は怯えて怖がり、泣き出した。 人形を使ってヒーローごっこをや…

日々の恐怖 4月19日 ワイの話(5)

日々の恐怖 4月19日 ワイの話(5) 祖父母の家に向かう途中の道で、必ず妹が泣き出す場所がある。 そこは見通しが悪いカーブで、地元でも事故が多発する場所として有名だった。 そのカーブに近づくと、妹は怖い怖いと毎回、泣き出す。 妹がまだ赤ちゃん…

日々の恐怖 4月17日 ワイの話(4)

日々の恐怖 4月17日 ワイの話(4) 後日、ワイは妹が何も無い空中を手で払うような動きをまたしていたので、黒い玉の事を聞いてみると、どうやら妹はたまに光るフワフワした玉のようなものが見えるらしい。 「 白い光の玉は良いヤツで、黒い光の玉は悪い…

日々の恐怖 4月15日 ワイの話(3)

日々の恐怖 4月15日 ワイの話(3) 妹はたまに、何も無い空中を手で払うような仕草をしていた。 ある時、祖父母の家で妹は火が付いたように泣きながら、祖母の近くで必死に腕を振り回していた。 マッマがなだめて、 「 どうしたのか?」 と妹に聞いても…

日々の恐怖 4月12日 ワイの話(2)

日々の恐怖 4月12日 ワイの話(2) そして、ワイは見栄っ張りでもあったので、 “ 絶対におねしょはしない!お兄ちゃんだから!” という謎の自分ルールを守るために、夜トイレに行きたくなったら妹を無理矢理叩き起こしてトイレまで付いて来るように、し…

日々の恐怖 4月9日 ワイの話(1)

日々の恐怖 4月9日 ワイの話(1) ワイは今でも3歳くらいの時の記憶がある。 一番古い記憶は雪が降る冬の寒い日に父親が躾と称し、半裸でワイを外に放り出した日の事を今でも覚えている。 次に古い記憶はワイが5歳くらいの時の記憶だ。 ワイには歳が近い…

日々の恐怖 4月5日 村(7)

日々の恐怖 4月5日 村(7) 目を動かし様子を伺う。 暗さに目が慣れたのか、先程物音がした方を再び見ると井戸が見えた。 蓋が地面に落ちている。 そして、その井戸から、こちらを見ている女の顔が見えた。 「 うわぁっ!!」 思わず声が出た。 その瞬間、…

日々の恐怖 4月2日 村(6)

日々の恐怖 4月2日 村(6) いつの間にか月が顔を出し、不気味に廃墟群を浮かび上がらせていた。 急に自分の置かれている状況がひどく恐ろしいものに感じられた。 当然だ、こんな時間にこんな山奥の廃墟に人など居るはずがないからだ。 心拍数が跳ね上が…