2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
日々の恐怖 5月31日 不思議な話(1) 友人の家を久しぶりに訪ねた際、不思議な話はないかと問うと、 「 俺の携帯、よくなくなるんだ。」 と、彼は言った。 「 それは不思議な話なのか?」 私だって、自分の携帯がどこに行ったのかわからなくなることはし…
しづめばこ 5月30日 P558 、大峰正楓の小説書庫で再開しました。 小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。 下記のリンクに入ってください。 小説“しづめばこ” 大峰正楓の小説書庫です。 大峰正楓小説書庫 童話・恐怖小説・写真…
日々の恐怖 5月29日 梅の古木(3) 祖母の言う通り、梅の古木の下は先程の賑やかさが嘘のように静まり返っていた。 そして少女は今度こそ無事に、父親のお使いを果たすことができたという。 「 梅の木の下では、春の訪れを寿ぐ宴が行われていたそうです…
日々の恐怖 5月27日 梅の古木(2) 宴の参加者は皆笑って少女の方を見ていたが、その中に近所の見知った顔は一人も見つけられなかった。 なんとなく気味の悪さを感じた少女は、首を振って行かないことだけを表すと、そのままその場を離れた。 特に引き止…
日々の恐怖 5月25日 梅の古木(1) 彼女の祖母が、まだ少女だった頃の話である。 春は名のみの、風の寒いある夕方、少女は父親から、晩酌の酒を買ってくるよう言いつけられた。 当時は入れ物を持参して、その分だけ酒を入れてもらう方法が一般的だった。…
日々の恐怖 5月23日 挨拶(2) どうやら奥方は写真の周辺から動けないようで、それならば自由のない彼女か自分のことを知りたがるのは当然だと、彼は度重なる詮索に忍耐で答えていた。 しかし彼女の詮索は、次第に干渉と束縛へと変わっていった。 「 あ…
日々の恐怖 5月20日 挨拶(1) 彼は若い時から、同い年の奥方と仲睦まじい夫婦として評判だった。 残念ながら子供はなかったが、その分いつまでも恋人気分で、二人きりの生活を楽しんでいた。 ところが、五十代半ばという若さで、奥方は不慮の事故で亡く…
日々の恐怖 5月18日 勅使河原君と夢(3) 退院の日、荷物を運びにきたおいちゃんが、 「 そういや坊さんが布団のことを聞いてたぞ。」 と言い出しました。 “ 布団・・・・、布団・・・・・・。” と考えて、勅使河原君は思い出しました。 通夜のとき、母…
日々の恐怖 5月16日 勅使河原君と夢(2) そうこうするうちに、勅使河原君は吐血してしまいました。 ブハッと血を噴いて、あわてたものの、この状態では救急車は呼べないし、 家族もいないので、タオルで顔を押さえて自分で徒歩五分の病院にいきました。…
日々の恐怖 5月14日 勅使河原君と夢(1) 勅使河原君の家族は母親だけでしたので、母親の死後、勅使河原君は広い家に一人ぽっちになってしまいました。 職場からも遠い上、勅使河原君の安月給では家の固定資産税が払えません。 かといって、育った家を売…
しづめばこ 5月12日 P557 、大峰正楓の小説書庫で再開しました。 小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。 下記のリンクに入ってください。 小説“しづめばこ” 大峰正楓の小説書庫です。 大峰正楓小説書庫 童話・恐怖小説・写真…
日々の恐怖 5月11日 奇声 友人Aの話です。 彼が住むマンションに、迷惑な酔っぱらいがいた。 斜め向かいの部屋の男で、明け方近くに帰ってくると廊下で奇声をあげるのだ。 フリーデザイナーのAはそんな時間まで仕事をしている事が多く、酔っぱらいの奇声…
日々の恐怖 5月8日 お参り(2) “ 一言挨拶してこの列から離れるか・・・。” しかし、Sさんは声を発してこの人達の注意を自分に向けさせるのは、何故か怖ろしいことのように感じたという。 “ このまま神社までついて行って、母と帰ってくるか・・・・。 …
日々の恐怖 5月6日 お参り(1) Sさんの村では重病人が出ると、村人が寄り合って、夜に神社にお参りし回復祈願をするという風習があった。 30年近くも前の真冬の出来事である。 村人の一人が手術を受けることとなり、その晩 村でお参りをすることとな…
しづめばこ 5月4日 P556 、大峰正楓の小説書庫で再開しました。 小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。 下記のリンクに入ってください。 小説“しづめばこ” 大峰正楓の小説書庫です。 大峰正楓小説書庫 童話・恐怖小説・写真絵…
日々の恐怖 5月2日 電話ボックス(7) それが頭の先が見え始めたのだ。 “ うわっ!?” 頭がゆっくりと徐々に競り上がって来る。 “ うわ~~~~~。” そして、髪の生え際が見えたとき、 「 ねぇ・・・・、どうして・・・・。」 と女性の声がした。 友人は…